不用品回収の値段(料金)がわからないと、依頼する勇気が出ませんよね。
この記事では、不用品回収の値段相場をまとめています。
回収プランごとの相場にも触れているので、優良な不用品回収業者選びの参考にしてください。
不用品回収の値段の内訳
不用品回収の値段の内訳は、主に以下で構成されています。
- 基本料金
- スタッフの人件費
- 車両運搬費用
- 不用品処分費用
初めて不用品回収を依頼するときは、内訳を見ても何が書かれているかピンと来ないはずです。
この内訳を参考にして、不用品回収業者が適正な金額を提示しているか確認しましょう。
基本料金
まず不用品回収業者の値段には、基本料金が含まれます。
基本料金は3,000〜5,000円が相場となっており、これに作業人員や車両費用などが追加されていく形式です。
多くの不用品回収業者では、出張料や見積もり料金、キャンセル料などが無料に設定されています。
その費用が基本料金に全て込み込みになっていると考えて良いでしょう。
また業者によっては基本料金なしに設定してあり、品目ごとの費用と人件費、車両費のみで運営している場合もあります。
スタッフの人件費
不用品回収料金の内訳のほとんどが人件費と考えて良いでしょう。
人件費とは、不用品を運搬するスタッフのことです。
重い不用品や不用品の量が多い場合には、スタッフの人数が多く必要になるため、料金が加算されます。
スタッフの人件費は1人あたり3,000円(1時間)が相場です。
たとえば、スタッフ3名で4時間がかりでゴミ屋敷を掃除したような場合には、人件費だけで36,000円かかる計算となります。
業者によっては依頼者が作業を手伝うことで、スタッフを1名削減して費用を1名分安くしてもらえる場合もあります。
車両運搬費用
不用品回収業者が不用品を自宅から事務所や処理場へ運ぶ際には、トラックなどの車両を用います。
車両運搬費用とは、使う車両の大きさによって異なり、大きな車両を使うほど料金が高額になる仕組みです。
たとえば、軽トラックは車両費は3,000〜4,000円が相場ですが、1tトラックを利用すれば6,000円、2tトラックの場合は8,000円などと高額になっていきます。
1K程度の不用品なら軽トラックだけで運び出せますが、2〜3人の家族世帯の不用品や引っ越しは1t・2tトラックが必要なため、それだけ不用品回収の値段が高くなるのです。
不用品処分費用
不用品処分費用とは品目ごとに設定されている費用のことです。
不用品回収業者はゴミや不用品を運ぶ認可を持っていますが、実際に処理をするのは廃棄資格を持つ業者です。
そのため多くの不用品回収業者は、回収の代行と運搬を請負、最終的に処理場へ持って行って不用品を処理します。
不用品を処理場で処分するための費用が、不用品処分費用です。
不用品処分費用は自治体によって違いますが、一般家庭から出る不用品は10kgまで300円程度、産業廃棄物の場合は500円程度が相場です。
不用品回収業者の料金プラン
不用品回収業者ごとに違いますが、多くの業者は以下の料金プランを使って不用品を回収しています。
- 品目ごとの処分費用
- 積み放題プラン
- 不用品の量
プラン名を見ても内容がよくわからない方のために、プランの概要を説明します。
品目ごとの処分費用
最もポピュラーなプランが、品目ごとに処分費用がかかるプランです。
冷蔵庫1点でいくらなどと金額が設定されていて、その点数に基本料金を合算した金額が依頼費用の合計となります。
一番わかりやすいプランですが、品目数が多いと金額も同時に高くなってしまうのがデメリットといえるでしょう。
そのため品目ごとの処分プランは、回収して欲しい品目が2〜3点くらいの少なめな場合です。
単品回収費用は業者ごとに違うので、いくつか業者に見積もりを依頼してみて、金額を比較して決めると良いでしょう。
積み放題プラン
不用品回収業者の積み放題プランとは、その名前のとおりトラックの荷台に詰めるだけ不用品を乗せてくれる定額プランです。
軽トラック・1tトラック・2tトラック・4tトラックなど、物量に合わせて車の大きさが変わり、車両の大きさに比例して金額も上がっていきます。
軽トラックの積み放題プランはスタッフ1名でも対応できる程度のため、費用相場は12,000〜20,000円程度が一般的です。
1tトラック以上の場合は、作業員1〜2名が必要になるため、費用相場は30,000円以上です。
2tトラックになると不用品がかなり多くなるため、作業員が2名以上となります。また費用は50,000円以上になるケースが多いです。
4tトラックの場合は、作業員が2〜3名必要となり、また金額は8〜10万円が相場となります。
トラックへの積み放題プランは定額制のため、費用が変動しないのがメリットです。
ゴミ屋敷の片付けがしたい場合は、不用品の量がとにかく多くて、品目ごとに処分すると料金が高くなる場合には積み放題を利用しましょう。
また見積もり時に、業者側から「積み放題の方が安くなります」と提案してくれるケースも多いです。
不用品の量
どれくらい不用品の量があるかによって、プランを組んでいる不用品回収業者もあります。
物量・トラックの占有割合で料金が変わる仕組みです。
積み放題プランにするほどではないが、単品回収では高くなってしまう場合によく使われます。
品目ごとに費用が決まっているわけではないので、業者が臨機応変に見積もりを出してくれます。
【品目別】不用品回収の値段一覧
不用品回収の値段一覧を紹介します。
これから不用品回収を依頼する方は、必ずこの値段一覧を頭に入れて相場を覚えておきましょう。
事前に相場を把握しておかないと、不用品回収詐欺に遭う可能性があります。
不用品回収業者の見積もり費用が適正か見極める意味でも、値段を把握しておいてください。
家具
品目 | 値段 |
テーブル | 2,000〜3,000円程度 |
こたつ | 3,000円程度 |
勉強机 | 5,000円〜 |
食器棚 | 3,000円〜 |
鏡台 | 3,000円〜 |
ソファ(1人がけ) | 5,000円程度 |
ベッド | 5,000円程度〜 |
ベッドマットレス | 3,000円 |
本棚 | 3,000円 |
タンス | 5,000円〜 |
カーペット | 3,000円〜 |
一般的な家具は、以上の値段で不用品回収業者に引き取ってもらえます。
1点3,000円〜が相場で、大型の家具で運び出すのに人員がかかるものは高く設定されています。
一人暮らしの方が引越しの際に不用品を全て捨てる場合は、大体2万円程度が相場となります。
家電
不用品回収業者に家電を持って行ってもらう場合の費用を解説します。
品目 | 値段 |
冷蔵庫 | 5,000〜15,000円 |
電子レンジ | 1,000円〜 |
食洗機 | 1,000円〜 |
掃除機 | 1,000円〜 |
テレビ | 3,000〜5,000円 |
洗濯機 | 6,000円〜 |
衣類乾燥機 | 6,000円〜 |
エアコン | 5,000円〜 |
パソコン | 3,000円〜 |
扇風機 | 3,000円〜 |
家電製品は重量がある製品が多いため、費用は家具よりも割高となります。
しかし、家電リサイクル対象商品をメーカーに問い合わせして処理する必要がないなど、手間を省けるのがメリットです。
費用としては、重量がある冷蔵庫は5,000円から15,000円程度です。
一人暮らし用のかなりコンパクトな冷蔵庫は3,000円程度で引き取れることもあります。
家族用の大型冷蔵庫の場合は10,000円以上するのが一般的です。
また洗濯機や衣類乾燥機などは1万円以下で引き取れますが、大きさによって費用が異なります。
その他エアコンやパソコン、扇風機なども5,000円以下で引き取りが可能です。
レジャー用品等
その他レジャー用品等の引き取りについても、単品回収相場を紹介しておきます。
品目 | 値段 |
タイヤ | 1本あたり2,000円程度 |
ゴルフセット | 3,000円〜 |
スキーボード | 3,000円〜 |
スノーボード | 3,000円〜 |
フィットネスグッズ等 | 3,000〜5,000円 |
自転車 | 1,000円〜 |
カーナビ | 1,000円〜 |
釣竿 | 1本あたり500〜1,000円 |
バーベキューセット | 3,000円〜 |
テント | 5,000円〜 |
レジャー用品についても、不用品回収業者にまとめて持って行ってもらうことができます。
レジャー用品は1つ1つが小さなものも多いので、1つあたり500円程度でまとめて処分するとお得になります。
また、大型のテントなどでも5,000〜6,000円程度で処理できるので、倉庫などに使っていないレジャー用品がある場合は処分も検討してみましょう。
以上が単品処理の処分費用です。
不用品の点数が2〜3点程度なら、積み放題プランなどよりも安く処理できることがわかると思います。
不用品回収の値段についてのQ&A
最後に不用品回収の料金・値段についてよくある質問をまとめておきます。
Q1.2tトラックで不用品回収してもらった場合の費用相場は?
2tトラックで不用品回収した場合の費用相場は5万円程度です。
引っ越しにも利用される2tトラックはかなりの物量が詰めるので、ゴミ屋敷の片付けなどにも利用されます。
Q2.一人暮らしで不用品回収を依頼するといくらくらいかかりますか?
一人暮らしでゴミ屋敷でない場合は、15,000円程度で不用品処分ができます。
ゴミ屋敷になっている場合は1Kで5万円程度が相場です。
Q3.不用品回収でぼったくりされるリスクがあるって本当ですか?
不用品回収詐欺といって、相場以上の値段を請求したり、強引に必要な家具家電を引き取る悪質な業者がいます。
優良業者を選ぶようにすれば、ぼったくり被害に遭うようなことはありません。
まとめ
不用品回収の費用には業者ごとに設定されている基本料金と人件費、車両費用と処分費用が含まれています。
また業者によっては、品目ごとに処分費用を請求するプラン・トラック積み放題プラン・トラック占有面積によって費用が発生するプランを利用しているケースが多いです。
不用品回収の費用は決して安くはありませんが、手間なく一気に不用品を処分できるのがメリットです。
この記事で紹介したように相場をきっちり把握して、優良な業者に適正な値段で不用品回収を頼みましょう。