年末の大掃除や3月の引っ越しシーズンには、自宅の不用品を処分する機会が増えますね。
このような時期を狙って、突然家に来る不用品回収業者によるトラブルの被害が多発しています。
同様の被害にあわないために、本記事では悪質な不用品回収業者の特徴やトラブル事例などを詳しく紹介します。
突然家に来る不用品回収業者は怪しい?
突然家に来る不用品回収業者は、悪質業者である可能性が高いです。
消費生活センターに寄せられる不用品回収業者によるトラブルの多くは「突然家に訪ねてきた」「巡回トラックに依頼した」「自宅に営業電話がかかってきた」といった業者がほとんどです。
まっとうに事業をしている業者であれば、アポイントなしで突然家に来ることはほぼありません。
突然家に来る不用品回収業者は、悪質業者である可能性が高いので十分注意しましょう。
家に突然来る不用品回収業者は違法?
実際のところ、不用品回収業者が突然家に来ること自体に違法性はありません。
しかし、強引な勧誘や誤った説明を行った場合には、違法行為となる可能性があります。
事業を営むものが事業所以外で営業活動を行う場合、消費者に次の内容を伝えなければなりません。
- 事業者の氏名
- 勧誘をする目的であること
- 販売する商品の種類
消費者と契約を結ぶ場合、契約内容を書面にて交付しなければなりません。
契約解除に関するクーリングオフの説明も口頭ではなく、書面に記載する必要があります。
このような事項を怠っている場合、その業者には業務停止命令などの罰則が課せられます。
不用品回収業者が突然家に来ること自体に違法性はありませんが、営業方法によっては違法行為にあたるということを覚えておきましょう。
不用品回収業者のトラブル事例
不用品回収業者による実際に起きたトラブル事例を紹介します。
無料と聞いたのに料金を請求をされた
不用品の回収が無料というので、回収をお願いしたら作業終了後に高額な費用を請求された事例です。
作業前に無料であることを何度も確認したのに、トラックに積み終えたとたん「積込代金」を請求されました。
無料ではなかったのかと問いただしても「回収は無料だが、積み込み代は別途」という返答。
悪質な不用品回収業者は、当初の金額とは異なる追加料金やオプション費用を作業後に請求してくることが多いです。
必要なものまで強引に回収しようとする
不用品の買取を依頼したら、回収を依頼する予定でない洋服や貴金属まで強引に回収しようとした事例です。
悪質な不用品回収業者は、高価なブランド品や貴金属を不当に安く買取、転売して利益を得ようとします。
また買取キャンペーンなどの名目で消費者に近づき、高圧的な態度で高価な商品を安値で買い取っていくことも。
高圧的な態度に弱い高齢者や主婦を狙い、断りづらい状況を作って強引に貴重品を持ち去ってしまいます。
不必要なリサイクル料を請求された
家電製品の回収をするというので、ビデオデッキの回収を依頼したところリサイクル料金を請求されたという事例です。
家電リサイクル法では、エアコン、テレビ、冷蔵庫(冷凍庫)、洗濯機(乾燥機)の4品目を廃棄する際にリサイクル料を負担するよう義務付けられています。
しかし悪質な不用品回収業者は家電リサイクル法を悪用し、無知な消費者から金銭を騙し取ります。
ビデオデッキや扇風機、電子レンジといった家電は、家電リサイクル法に該当しません。
このような家電製品の回収を依頼すると「回収は無料ですが、リサイクル料が必要です」と嘘の情報を伝え、不当な費用の請求をしてきます。
悪質な不用品回収業者の特徴
不用品回収業者がすべて悪質な業者というわけではありません。
しかし、不当に金銭を要求してくる会社も存在します。
ここでは悪質な不用品回収業者を見極めるため、悪質業者の特徴を紹介します。
会社名・住所がわからない
会社名や事業所の住所・連絡先がわからない業者は、悪質業者の可能性が高いです。
まっとうな業務を行っている不用品回収業者は、会社名や連絡先を一般に公開しています。
なにより事業所以外で営業活動を行う場合には、事業者の氏名を伝えないと「特定商取引法」に抵触してしまいます。
「不良品を無料で回収しています」としか告げず会社名を名乗らない業者は、違法行為を犯しているため悪質業者である可能性が高いです。
連絡先が携帯番号だけという業者も、クーリングオフしようとしても連絡がとれなずクーリングオフ期間をすぎてしまうというトラブルになる可能性があるため注意が必要です。
無料を強調してくる
「無料」を強調してくる不良品回収業者は、悪質業者である可能性が高いです。
そもそも不用品の回収サービスを無料で提供できるはずがありません。
ブランド品や貴金属のみの回収を対象とするなら別ですが、ゴミにしかならない不用品を回収して利益が出るはずがないからです。
「無料」を強調する業者は、作業後に「積込代」や「運搬料」などの名目で多額の費用を請求してくる可能性があります。
まっとうな業者であれば、不用品の量や作業量に応じて適正な見積もりを作ってくれます。
やたらと「無料」を強調してくる業者は、悪質業者の可能性が高いので注意しましょう。
突然訪問してくる
事前のアポイントメントもなく突然訪問してくる不用品回収業者は、悪質業者である可能性が高いです。
まっとうな業者であれば、消費者からの回収依頼の連絡を受けて初めて自宅を訪問してきます。
その際も時間を調整し、事前のアポイントをとってから訪問します。
悪質な不用品回収業者は高齢者や主婦が一人で在宅している時間を狙い、突然訪問してきます。
回収は不要と断っても引き下がらず、しまいには回収をしていないにも関わらず「見積料」などを請求してくる場合もあります。
突然家に来る業者は、悪質な不用品回収業者である可能性が高いので注意しましょう。
見積内容があいまい
見積もり内容があいまいな業者は、悪質な不用品回収業者である可能性が高いです。
まっとうな業者の見積もりには、「不用品1.0m3=5,000円」や「遠方出張費2000円」など、必要な金額が明確に記載されています。
一方で「回収費用1式10,000円」などの曖昧な見積もりを出す業者には注意が必要です。
作業終了後に「別途、出張費がかかる」「作業手間が通常の2倍必要」などと適当な理由をつけて追加費用を請求をしてくる可能性があります。
見積もり内容があいまいな業者は、悪質業者の可能性が高いので注意しましょう。
トラブルに合わないために注意すること
不用品回収業者に関するトラブルは、事前に注意すれば避けられる場合がほとんどです。
不用品回収業者とのトラブルに合わないために注意すべきことを紹介します。
事前見積もりをとる
トラブルを回避するために、不用品回収を依頼するときは事前に見積もりを取るようにしましょう。
不用品回収業者とのトラブルで多いのは、口頭の金額説明だけで回収を依頼してしまった時です。
「作業後に当初とは異なる多額の追加費用を請求された」などのトラブルが多発しています。
書面で見積もりを取っていない場合、業者によっては「オプション料金についてはきちんと説明した」と言い張るものもいます。
このようなトラブルは、作業前に見積もりをとることで防げます。
突然の訪問を受けたとしても、その日は見積もりだけをもらい回収依頼は後日行うようにしましょう。
まっとうな業者であれば、見積りだけでも納得して帰っていきます。
悪質な不用品回収業者は、どうしてもその日のうちにお金を巻き上げたいので何かと理由をつけて回収をしようと進めてきます。
事前見積もりをとり、作業は後日行うという手順を踏むだけでトラブルの多くは避けられます。
素性がはっきりしている業者を選ぶ
不用品回収業者は、素性がはっきりしているところを選びましょう。
事業所を構え、会社名・住所・連絡先がはっきりしている会社に依頼しましょう。
事業所のある企業は、Googleマップに企業の口コミが掲載されていることが多いです。
利用者の口コミを確認できれば、なお安心。
素性のわからない業者による突然の訪問営業や、会社名の記載のない巡回トラックに不用品の回収を依頼しないように注意しましょう。
見積もり時に追加料金の有無を確認しておく
事前見積もりをもらった際には、追加料金の有無を確認しておきましょう。
不用品回収サービスのトラブルは悪質業者によるものもありますが、依頼者の勘違いによって追加料金が発生するといったものもあります。
また不用品が大きすぎてエレベーターが使えず、階段やクレーンを使った場合などは追加が発生することもあります。
このような場合、相手がまっとうな業者であってもトラブルに発展してしまうこともあります。
見積もり時に追加料金の有無についてよく確認するようにしましょう。
不用品回収業者のトラブルにあわないために
不用品回収業者とのトラブルにあわないために、突然家に来た業者に回収を依頼しないことが大切です。
不用品の回収を依頼するときは事業所を構え、素性がはっきりしている会社を選無ようにしましょう。
少しでも怪しいと感じたらはっきりと「必要ない」と伝え、しつこく居座るようであれば「警察を呼ぶ」と毅然とした態度をとるようにしましょう。
万が一、トラブルに巻き込まれてしまった時は消費生活センターに相談して、クーリングオフ制度を利用しましょう。
まとめ
悪質な不用品回収業者の特徴とトラブル事例などを紹介してきました。
突然家に来る不用品回収業者は、悪質業者である可能性が高いです。
不用品回収サービスでトラブルに巻き込まれないために、不用品の回収は実績があり信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
創業18年の不用品買取センターでは、年間10万件以上のご相談を承っています。
不用品1点からの引き取りも可能なので、まずはお気軽に見積もり相談してください。