一人暮らしの方で、不用品の処分にお困りの方は、回収依頼をかける前に費用相場を調べましょう。
不用品回収業者の中には、不当に高い金額をふっかけるような、悪質な業者がいます。
この記事では、一人暮らしの方が不用品回収を依頼する前に費用相場を把握すべき理由、費用相場と不用品回収を依頼できる3つの業者、費用を安くするコツを紹介します。
ぼったくり業者を見分けるため
一人暮らしの方で不用品回収を利用する方は、事前に相場を理解しておきましょう。
相場を知らないと、不当に高い金額を請求されても「こんなものかな」と払ってしまうからです。
ぼったくり業者は、不用品回収の相場を大きく超えた金額を平気で請求してきて、返金にも応じません。
大切なお金を奪われないためにも、一人暮らしの方が不用品回収をするときは、事前に相場を知っておくべきです。
不用品回収詐欺に遭った被害も増えているので、注意しましょう。
一人暮らしの家で不用品回収を依頼した場合の費用相場
一人暮らしの方が不用品回収を依頼した場合に、どの程度費用がかかるか相場を解説します。
不用品回収には3つの種類があります。
- 自治体回収
- 不用品回収
- 引越し業者
上記3つの種類別に、不用品回収の費用相場を解説します。
一般的な一人暮らしの家の家具・家電を捨てるような場合であれば、1〜2万円で済むケースが多いです。
ただし、ゴミ屋敷の場合は5万円からが相場となる点に注意しましょう。
自治体回収を利用した場合
自治体回収を利用した場合、以下のような相場で不用品を回収してくれます。
自治体によって費用は異なるため、事前にホームページの粗大ゴミの処理費用一覧から、捨てたいものの費用を確認しておきましょう。
| 品目 | 費用 |
|---|---|
| 机 | 900〜3,200円 |
| カラーボックス | 400円程度 |
| 椅子 | 400円程度 |
| ベッド | 1,300円程度 |
| 電子レンジ | 900円程度 |
粗大ゴミの回収は、自治体の回収センターへの予約をしてから日にちを決めて、コンビニなどで売られている処理シールの購入が必要です。
ここで紹介する3つの方法の中では、最も安価に一人暮らしの不用品を処分できます。
ただし、数が多くなると運搬の手間がかかり、また費用も高額になる点に注意しましょう。
利用用途としては、引越しで数点の不用品を捨てたい時におすすめです。
ゴミ屋敷レベルになると、自治体では対応できないケースが多いので、一人暮らしであっても不用品回収業者に頼むことをおすすめします。
不用品回収業者を利用した場合
次に、不用品回収業者を利用した場合の処理費用を説明します。
基本的に不用品回収業者で一人暮らしの不用品回収を依頼した場合の相場は、1〜2万円程度です。
仮に不用品1点だけでも、3,000円程度はかかります。
そのため、不用品が少ない場合に1点だけで依頼するのは少々勿体無いでしょう。
不用品が数点あり、運び出すのも難しい場合は不用品回収業者の軽トラック積み放題プランなどを利用するのがおすすめです。
軽トラック積み放題プランは1〜2万円程度で不用品を積めるだけ積んで、処分してくれる定額制のプラン。
仮に処理点数が多くても処分費用が高額にならないので、一人暮らしであまりお金をかけたくない方におすすめです。
また、ゴミ屋敷に住んでいる場合の費用相場は5万円からとなります。
一人暮らしであっても、大量にゴミがある場合はそれなりに処分費用やスタッフの人件費がかかるため、1〜2万円では収まりません。
また、ゴミが大量にありハウスクリーニングも必要な場合に関しては、20万円以上費用がかかることもあります。
引越し業者を利用した場合
一人暮らしの方が引越しする際に不用品を処分したい場合は、引越し業者で不用品を引き取ってもらえます。
調査したところ、大手引越し業者の中で不用品回収に対応しているのは、以下4つの業者です。
| 品目 | 費用 | 内容 |
|---|---|---|
| 引越しのサカイ | 有料 ※詳細問い合わせ |
エアコン テレビ 冷蔵庫 洗濯機 衣類乾燥機 ピアノ※店舗によっては、委任状の作成により不用品回収ができる場合あり |
| アーク引越しセンター | 有料 ※詳細問い合わせ |
エアコン テレビ 冷蔵庫 洗濯機 衣類乾燥機※フランチャイズ店舗では引き取り不可 |
| アリさんマークの引越社 | 有料 | リサイクル家電：3,000〜6,000円程度
その他の家電：500〜1,000円 家具：3,000〜10,000円程度 ベッドなど：5,000〜10,000円程度 ※生ごみや生活ゴミ・液体は引き取り不可 |
| ファミリー引越しセンター | 有料 ※詳細問い合わせ |
不用品全般 ※詳細は問い合わせ |
引越しのサカイ・アーク引越しセンターでは、家電リサイクルを行なっており、家電リサイクル法の対象製品のみ引き取りが可能です。
引越しのサカイでは系列にピアノを取り扱うお店があるため、ピアノも回収してもらえます。
また、店舗によっては委任状を作成することが条件ですが、不用品回収も受け付けています。
アリさんマークの引越社では、比較的柔軟に不用品回収を実施しているようです。
生活ゴミなど以外なら、幅広く不用品回収をしています。
家具や家電の大きさによって費用が異なりますが、引越しのついでに回収を依頼するのには便利でしょう。
またファミリー引越しセンターも、引越しと不用品回収をセットで実施しています。
ただし、費用は不用品の数量などによって変動するため、事前に見積もりを取ってもらいましょう。
不用品回収費用が決まるポイント
ここまで読んで「不用品回収って意外と高いなあ」と思った方もいるでしょう。
実は不用品回収の費用が決まるポイントは3つあります。
- 不用品の量
- 廃棄する不用品の種類
- 自宅の間取り・集合住宅のエレベーターの有無
しかし、不用品の量や質によって費用が変わる可能性も。
ここからは、不用品回収費用がどうやって決まるのかを説明します。
不用品の量
不用品回収業者の費用決定のポイントは、不用品の量です。
不用品回収業者は、トラックなどの車両を使って不用品を運搬します。
不用品が大きくて多いほど、トラックの大きさも上がっていき、車両の経費がかかるのです。
また、不用品の量が多ければ運び出すスタッフの人数が増えるため、それだけ人件費がかかります。
基本的に不用品回収業者の内訳のほとんどが人件費です。
人件費の相場は1時間あたり3,000円で、所要時間と人数分かかります。
たとえば、一人暮らしの1Kのお部屋から机・椅子だけ運び出すとしたら、作業自体は1時間程度で済みます。
勉強机は重いので、2人人員が必要だとすると、3,000円×2＝6,000円が人件費として請求される仕組みです。
上記の例は不用品が少ないので、6,000円程度で収まっていますが、不用品の量が増えればさらに人員も増え、時間もかかります。
廃棄する不用品の種類
不用品回収業者に依頼して、廃棄してもらう不用品の種類でも、回収業者に払う費用は変わります。
ここで、不用品回収の仕組みについて解説しておきましょう。
不用品回収業者は、依頼者の自宅から不用品を回収してから、不用品を処分場へ持ち込んで処分します。
処分費用は回収する対象の品目ごとに異なり、業者の方でその金額を含めた料金設定をしています。
基本的に不用品の処分費用は10kg単位で300円程度、産業廃棄物の場合は10kg単位で500円程度です。
かなり重い家具を回収してもらう場合は、10kgを軽く超えるため費用がその分高くなります。
このように不用品回収する品目によっては、処分費用自体が高くなるので、回収費用も高額になるのです。
一人暮らしのおうちには、さほど重い家具などはないと思いますが、念のため把握しておきましょう。
自宅の間取り・集合住宅のエレベーターの有無
不用品回収業者の料金は、自宅の間取りや集合住宅にエレベーターがあるかどうかも関係します。
一人暮らしでも広い家に住んでいて、不用品の量が多ければ当然費用は高額になるでしょう。
また、集合住宅でエレベーターがなく階段で運ぶ必要がある場合は、必要な人員が増えるので人件費が高くなります。
このように、不用品回収に必要な人・手間が増えるほど、不用品回収の料金が高額になる仕組みです。
一人暮らしの家の不用品回収費用を安く済ませるコツ
一人暮らしの方が、不用品回収費用を安く済ませるには3つのコツがあります。
不用品回収の費用は決して安いものではないので、できるだけ安く済ませましょう。
業者に予算を伝えて適切なプランを提案してもらう
不用品回収を業者に頼む前にまず、自分が無理なく払える予算を考えましょう。
重い不用品だけ業者に頼んで、残りは粗大ゴミで処分する手もあります。
例えば予算が1万円なら、業者に「1万円以内で済ませたい」と伝えておけば、適切なプランを提案してくれるでしょう。
1万円で回収できるだけ、重いものを持っていってもらうなどすれば、費用は安くなります。
相見積もりを取る
不用品回収業者の値段設定は、業者それぞれで違います。
一番安い業者を見つけるために、複数の業者を選んで相見積もりを取りましょう。
相見積もりとは、複数の業者に同時に見積もりを取って比較することを言います。
複数の不用品回収業者で見積もりを取って、内容を比較して一番サービス内容と費用が釣り合った業者を選んでください。
また、相見積もりをとっていることを業者に伝えると、多少安くなる可能性もあります。
不用品買取を利用する
自宅に売れそうなものがあるなら、不用品回収ではなく買取に出すのもおすすめです。
不用品回収業者の中には、古物商の資格を持っており、いらないものを買い取ってくれる業者があります。
不用品の一部が売れれば、その金額を不用品回収費用と相殺できます。
高く査定してもらうには、不用品を綺麗に拭いて掃除しておくと良いでしょう。
まとめ
一人暮らしの方が不用品回収を頼む前に、費用相場を理解してからにしましょう。
費用相場を理解していないと、ぼったくりに遭う可能性があるからです。
相場より極めて高い・安い業者は危険なので避けるなど、優良な不用品回収業者を選ぶ基準になります。
1人暮らしの不用品回収相場は、1〜2万円程度です。
記事の内容を参考に、一人暮らしでも適正な費用で不用品回収を依頼してください。
