不用品回収を民間の業者に依頼すると、費用が高くなるとイメージしている人は多いと思います。
実際、自治体の不用品回収と比べ、民間の不用品回収業者は費用が高くなることもしばしば。
また運が悪いと悪質な不用品回収業者につかまり、不当に高い費用を請求されるトラブルに巻き込まれてしまうことも。
本記事では、不用品回収を業者に依頼するときの費用相場や回収費用を抑えるポイントを紹介します。
「自治体に依頼すれば安いのになんでわざわざ業者に頼むの?」という疑問の答えも紹介しますので、気になる方はぜひ最後までお読みください。
不用品回収業者は費用が高い?
「不用品の回収を業者に依頼したら高額な費用を請求された」
このような話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
全国の消費生活センターには、年間1,000件を超える不用品回収業者とのトラブルの相談が寄せられています。
トラブルの多くは、不当に高い費用を請求されたというものです。
このような被害の多さが「不用品回収業者は費用が高いのでは?」と思ってしまう大きな要因です。
悪質な不用品回収業者がいるのは確かですが、優良な業者に不用品を依頼することは金額面以外にもメリットがあります。
自治体の不用品回収を利用するか、不用品回収業者を利用するかはこれらのメリットを理解してからでも遅くはありません。
不用品回収業者の費用が高い理由
不用品回収業者に回収を依頼すると費用が高くなってしまうのには、いくつかの理由があります。
不用品回収業者の費用が高い理由を紹介します。
自治体の不用品回収と比較しているため
自治体の不用品回収と比べると、民間の不用品回収業者は費用が高くなるのが現実です。
一般ごみやプラスチックごみなど日常生活で発生するごみは、自治体なら無料で回収してくれます。
ベッドやソファー、テレビなどの大型の粗大ごみも有料のゴミ処理券を購入すれば、安価に処分が可能です。
不用品回収業者の費用が高いと感じるのは、自治体の不用品回収の費用と比べてしまうためです。
自治体の不用品回収は金額が安い反面、指定場所に不用品を持って行かないといけないことがデメリットです。
大量の不用品を一度に処分するのは難しく、大型の不用品はひとりで移動させることができません。
民間の業者に依頼すると、一度に大量の不用品を手間なく処分できます。
自治体の不用品回収と比べると、手間がかからないことが不用品回収業者の費用が高くなる理由です。
追加費用が高額なため
不用品回収業者は、不用品の種類や数を確認して事前に見積もりを提出してくれます。
回収当日に不用品の数が増えたり、作業内容が変更すると追加費用が発生します。
最初の見積もりと比べると追加費用は高額になりがちです。
事前の見積もりでは自社を選んでもらうために少しでも安い金額を提示しようと努力してくれますが、仕事を受けてからの追加は割高にならざるをえません。
追加費用が発生し思った以上の金額になってしまうことが、不用品回収業者の費用が高くなる理由です。
悪質業者にだまされてしまうため
悪質な不用品回収業者にあたってしまうと、不当に高い回収費用を請求されてしまいます。
不用品回収業者には優良な業者がいるいっぽう、一部悪質な業者がいることも事実です。
悪質な業者に不用品の回収を依頼すると、相場よりもはるかに高い費用を請求されてしまいます。
悪質な業者によるトラブルがなくならないことが、不用品回収業者の費用が高い理由になっています。
不用品回収業者のの費用相場
悪質な不用品回収業者に合わないためにも、優良な不用品回収業者に回収の依頼をした際の費用相場を把握しておきましょう。
積み放題プラン
積み放題プランとは、軽トラックや2tトラックの荷台にいっぱいになるまで不用品を処分してくれる定額サービスのことです。
大量の不用品を処分する場合は、積み放題プランを利用すると割安で処分が可能です。
積み放題プランの費用相場の一例を紹介します。
- 軽トラック(平車):12,000円~20,000円
- 軽トラック(箱車):20,000円~30,000円
- 2tトラック(平車):50,000円〜70,000円
- 2tトラック(箱車):65,000円〜80,000円
単品回収
単品回収は、ソファー1個、テレビ1個など不用品1点から処分してくれるサービスです。
不用品が2~3点など、数量が少ないときは積み放題プランより単品回収を利用した方が安くなることがあります。
単品回収の費用相場の一例を紹介します。
- ソファー4,000円~12,000円
- 勉強机3,000円~6,000円
- こたつ2,000円~3,000円
- テレビ4,000~8,000円
- マットレス5,000円~10,000円
- 自転車1,000円~5,000円
悪質な不用品回収業者の費用が高くなる理由
悪質な不用品回収業者にあたってしまうと、高額な回収費用を請求されてしまいます。
悪質業者の回収費用が高くなる理由を紹介します。
無料の言葉につられて追加費用を請求される
悪質な不用品回収業者は、見積もり時に「無料で回収できます」などと言って回収後に高額な追加費用を請求してきます。
「無料と聞いている」と伝えると「回収は無料ですが、トラックへの積込代が別途かかります」といって、事前に聞いていなかった費用を請求してきます。
しかも、この追加費用が不当に高く、無料と思って頼んだのに相場よりもはるかに高い金額を払わされるという被害が後を絶ちません。
悪質な不用品回収業者は無料の言葉で消費者を集め、作業後に高額な追加費用を請求してくるため費用が高くなります。
見積書をもらわず口頭で金額を決めてしまう
悪質な不用品回収業者は、見積書を提出せずに口頭で金額を決めてしまうため金額が高くなってしまいます。
当初は「3,000円でできる」と言っていたのに、作業後に30,000円の費用が請求されるといったこともあります。
話が違うと言っても「3,000円はあなたの聞き間違いだ」と言われてしまえば証拠がありません。
優良な不用品回収業者はしっかりと見積書を提出してくれるため、このようなトラブルは起きません。
悪質業者は口頭で金額を伝えるだけなので、あとで費用をつりあげられても文句が言えません。
口頭でしか費用を伝えないことが、悪質な不用品回収業者の費用が高くなる理由です。
依頼内容と異なるトラックで回収するため
積み放題プランで依頼内容と異なるトラックで回収され、高額な回収費用を請求される場合もあります。
軽トラックで依頼したはずが、2tトラックなど依頼したサイズよりも大きなトラックで回収され実際に回収したトラックの費用を請求されることもあります。
悪質な不用品回収業者になると、積み放題プランといいながらすでに別の利用者の不用品を載せて回収しにくることもあります。
「軽トラックで頼んだ」と反論しても「作業は2tトラックでしたのだから、2tトラックの費用を請求する」とききません。
悪質な不用品回収業者は依頼したサイズと異なるトラックの費用を請求してくることがあるため、費用が高くなってしまいます。
不用品回収費用を安くするポイント
不用品回収業者の費用を抑えるポイントを紹介します。
複数業者から相見積もりを取る
複数業者から見積もりを取れば、費用を抑えることができます。
相見積もりをとれば単純に安く回収できる業者を探すことが可能ですが、ライバルがいることを伝えると通常よりも安く価格で見積もりを作ってくれる業者もでてきます。
1社からしか見積もりを取っていないと回収費用の相場も分かりませんし、業者の価格競争も生まれません。
手間は増えますが、複数業者から相見積もりをとることで不用品回収費用を抑えることが可能です。
買取サービスをしている業者を選ぶ
不用品回収業者のなかには不用品の処分だけでなく、買取サービスを行っているところもあります。
買取サービスを行う業者には不用品の処分費を支払うかわりに、中古品の買取として反対にお金をもらうことができます。
仮に不用品の回収に1万円かかったとしても、買取品が1万円分あれば回収費用はタダにすることもできます。
不用品の回収費用を抑えるためには、回収だけでなく買取サービスも同時に行える業者にお願いするといいでしょう。
自治体に不用品回収を依頼する
費用を安く抑えるためには、自治体の不用品回収を利用するのも効果的です。
不用品を指定場所に運ぶ手間が苦にならない方は、不用品回収業者に依頼するよりも費用を抑えられます。
車がある方はゴミ処理場に直接持ち込むことで、さらに費用を抑えることもできます。
ベッドやソファー、冷蔵庫や洗濯機など大型の家具・家電は難しいですが、電子レンジやオーディオ機器など1人で持ち運びができるものは自治体を利用すると費用を抑えられます。
リサイクルショップを活用する
リサイクルショップを利用すると不用品の回収費用を安く抑えることができます。
リサイクルショップの中には出張買取に対応しているところもあり、不用品回収業者と同じように自宅にいるだけで不用品の処分が可能です。
ただし、リサイクルショップが回収してくれる品物は中古品として転売できるもののみです。
壊れているものや古すぎる家電は対象範囲外なので、すべての不用品を回収してくれるとは限りません。
まずはリサイクルショップで換金して、引き取ってもらえないものを不用品回収業者に依頼するということを行えば回収費用を抑えることができます。
繁忙期は避ける
繁忙期を避けることで、不用品回収の費用を抑えることが可能です。
不用品の回収は大掃除をする年末や引っ越しシーズンの3月ごろにピークを迎えます。
不用品回収業者は引っ越し業者と同様に繁忙期には値段が高くなり、閑散期には費用が安くなる傾向にあります。
急いで処分しないといけないものでなければ、閑散期を狙って見積もりを徴収して値下げ交渉することで回収費用を安く抑えることができます。
まとめ
不用品回収業者の費用が高くなる理由を紹介してきました。
不用品回収業者に依頼すると、自治体の不用品回収と比べて費用が高くなるのは事実です。
悪質な業者にあたってしまうと、相場よりも高い費用を請求されることもあるので注意が必要です。
しかし、不用品回収業者には、大きな不用品を一度に大量に処分できるというメリットもあります。
不用品回収業者を上手に利用して、費用を抑えて不用品の回収を行いましょう。