不用品回収の見積書とは、不用品回収作業の料金がどれくらいになるか見積もり、書類に残したものです。
しかし不用品回収を初めて利用する方にとっては、内容がよくわからないかもしれません。
この記事では、不用品回収の見積書の概要や取得するメリット内訳をみる際のポイントや見積もりを取得する流れ、取得時の注意点を解説します。
不用品回収の見積書の見方だけでなく、信頼できる優良な不用品回収業者を選ぶ方法もわかります。
ぜひ最後までお読みください。
不用品回収の見積書とは?
不用品回収の見積書とは何か、概要を解説します。
業者に依頼した際にいくらかかるか示した書類
不用品回収業者が出す見積書には、業者に片付けや不用品回収を頼んだ時に費用がどれくらいかかるかが書かれています。
依頼人は見積もり金額を見て、その業者に頼むか判断できます。
また、見積書には契約前の合意を形成する役割もあります。
実際に作業する前に概算を示して、金額に合意してから契約を結ぶためです。
万が一業者の見積もりよりも費用が高くなりそうな場合は、業者は依頼者に対して、都度「追加料金がかかるが作業しても問題ないか」確認する必要があります。
人件費や処分費用など細かな内訳を記載
不用品回収の見積書には、人件費や処分費用などの細かい内訳が書かれています。
依頼者に対して「何にどれくらいのお金がかかるのか」を明示するためです。
不用品回収の見積もりを取るメリット
どうして不用品回収の見積もりを取らないといけないのか、3つのメリットを紹介します。
- 相場と比較して価格が適正か確認できる
- 相見積もりで処分費用を値下げできる可能性がある
- 悪質業者の見極めに役立つ
不用品回収の見積もりを頼むのが面倒だと考えている方は、ぜひ読んでおいてくださいね。
相場と比較して価格が適正か確認できる
見積書をもらえば、不用品回収の相場と比較してその業者が正しい値段を提示しているか確認できます。
悪質な業者は依頼主が不用品回収の知識がないのをいいことに、相場より高い値段を提示することもあります。
相場を知っておけば「これ、相場より高いですよね」などと値段交渉もできるでしょう。
相見積もりで処分費用を値下げできる可能性がある
いくつかの不用品回収業者に見積もりを頼んで、複数の業者から見積もりを取ることを相見積もりと言います。
相見積もりを取れば、どの業者が作業内容と費用が一番充実しているか比べることが可能です。
しかも、相見積もりをとっていると業者に伝えると契約を取るために「じゃあそこより安くしますよ」と値下げしてくれることもあります。
悪質業者の見極めに役立つ
見積書の内容で、悪質業者を見分けられます。
相場より高額・安すぎるなど、値段が相場から乖離している場合は注意しましょう。
高額すぎる場合は値段をふっかけている業者で、安すぎる場合は後から高額の追加料金がかかる可能性があります。
また、内訳を曖昧にしている業者も後からオプション料金などを勝手に追加することがあるので、注意しましょう。
不用品回収業者の見積書は内訳が重要
不用品回収業者の見積書は、きちんと内訳まで確認してください。
内訳をよく見ると、悪質な業者と優良な業者の違いがはっきりわかります。
内訳が細かく明確に書いてあるか
優良な不用品回収業者は、見積書の内訳がかなり細かく、わかりやすく書いてあります。
- 人件費
- 車両費
- 運搬費
- リサイクル費用
その他、クレーンでの吊り下げや階段料金(エレベーターがない場合の料金)などが、明記してあるはずです。
反対に悪質な業者は、見積書に内訳を書かずに済ませるケースが多いです。
内訳を書くと後から料金を上乗せしにくくなるため、内容を曖昧にしています。
見積書の内訳が明確でない場合は見積もり担当者に質問して、答えない場合はその業者を使わないようにしましょう。
「一式」とだけ書いてある業者は悪質業者が多い
内訳書の明細に「一式」と書いてある業者には要注意です。
「一式」とは業界用語で「作業全てをまとめて」という意味なのですが、見積書では使わない方が良いとされています。
一式と書かれても内容が分かりませんし、何にどれくらい費用がかかったかを明記できないからです。
悪質な業者は内訳を書きたくないので、あえて一式とまとめています。
このような業者は、追加料金を請求するために内容を誤魔化している可能性が高いです。
不用品回収の見積もりの取り方
不用品回収業者へ見積もりを取る際のステップは以下のとおりです。
- いくつかの回収業者へ連絡
- 現地見積もりまたはLINEなどで見積もり
- 見積書を受け取る
- 価格を比較して業者を選定する
今から不用品回収を依頼しようと考えている人はまず、この手順で見積もりを取ってください。
そのうえで、納得できる値段と内容で作業してくれる優良な業者を選びましょう。
いくつかの回収業者へ連絡
まずはお住まいのエリア近くで、不用品回収業者を複数個選んでください。
インターネットで探す場合は「〇〇県〇〇区(市)」と検索をかければ、近場の業者が出てきます。
近場で探す理由は、遠方の業者は運搬料金が高額になる可能性があるためです。
近所にある業者から評判が良くてサービス内容も充実している業者を、最低3つ選びましょう。
現地見積もりまたはLINEなどで見積もり
それぞれの業者にLINEや電話で問い合わせして、見積もりを依頼しましょう。
最近の不用品回収業者はLINEで写真を送って大体の見積もりを出すサービスを提供しています。
しかし、LINEだけでは正確な見積もりが出せない可能性が高いので、出張見積もりをお勧めします。
出張見積もりとは、無料で自宅に来てくれて不用品の量を見て、料金の見積もりを取るサービスです。
どうしても時間がなくて忙しい方は、LINEで見積もりを取りましょう。
LINEで写真を送る場合は、できるだけ不用品がある場所や家の間取りなどを詳細に伝えることで、現実に近い見積もり金額を提示してもらえます。
見積書を受け取る
業者が見積もりを済ませたら、書類で見積書を受け取ってください。
必ず書類で受け取るべき理由は、業者と依頼者が交わした一次合意の内容の証拠を残すためです。
業者が合意なく見積もり以上の金額になる作業を勝手に実施した際は、契約合意を結んでいないので取り消しができます。
後から料金トラブルを避けるためにも、見積書は必ず書面(LINEの場合は文書のスクリーンショットを撮る)で受け取りましょう。
なお、悪質な業者は書類を出すのを嫌がり口頭で見積もり金額を伝えてくる場合があります。
しかし、口頭での発言は証拠になりにくいので「書面でください」と伝え、書面で出してもらえないような業者には依頼しないでください。
価格を比較して業者を選定する
見積書が出揃ったら、不用品回収にかかる費用を比較して、業者を選んでいきましょう。
価格の安さだけで選ぶのではなく、サービス内容にも注目してください。
1つの業者は安いが回収品目が限定される場合、少々高くても全ての不用品回収ができる業者に頼んだほうが結果的に安くなります。
最終的に持っていってもらえなかった不用品を別途業者に依頼すれば、また基本料金+運搬料金などを支払うことになるためです。
また、価格が安価でもスタッフ対応について悪い口コミがついているような業者は避けましょう。
不用品回収業者に見積もりを取る際の注意点
見積書の重要さがわかったところで、次は見積もりを取得する際の注意点も頭に入れておきましょう。
悪質業者を見分ける意味でも、見積書の取得は重要です。
また、不用品回収費用を抑えるためにも見積もり時期なども意識しましょう。
追加費用が発生するか確認する
不用品回収業者に見積もりを取ったら、追加費用があるかどうか確認しましょう。
優良業者であっても、実際に作業してみると追加費用が発生する可能性はあります。
特にLINEで見積もりを取ったような場合は、現場の状況を正しく把握できないため、追加費用が発生するケースが多いです。
見積もりを取って契約する前に「見積もり以上の金額になる可能性はありますか?」と聞いておきましょう。
万が一かかる場合はどのような費用なのかなど、詳細まで確認してください。
見積もり内容は必ず書面に残す
見積書は必ず書面に残しましょう。
仮に業者がメモ書きしかくれなくても、そのメモを取っておいてください。
万が一相手が悪質な業者で、見積もりよりもかなり高い金額を提示してきた場合は、そのメモを証拠として消費者庁などに相談できるからです。
証拠がないと法的な措置も取れないので、見積書は必ず書面に残してください。
繁忙期を避けて見積もりを依頼する
不用品回収の見積もり費用を少しでも抑えたいなら、繁忙期を避けて見積もりを依頼すると良いでしょう。
繁忙期は業者への依頼が立て込むため、費用が値上がりする可能性があるからです。
また業者の予定が詰まっており、すぐに片付けができません。
引っ越しする人が多い春先や大掃除で断捨離する人が増える年末などは、不用品回収業者の繁忙期です。
また1年間を通じて土日は予約が埋まりやすいでしょう。
安く不用品回収をしたいなら、3〜4月・11〜12月以外の月で平日に時間を取れるときにすると比較的迅速かつ安価に対応してもらえます。
まとめ
不用品回収の見積もりの見方を覚えることで、悪質な業者から身を守れます。
また、複数の業者の見積もりを見比べて一番安くてサービスが良い業者を選ぶこともできるでしょう。
不用品回収の見積書は、適正価格で回収を依頼するために必須なので、必ず受け取って書面に残すようにしてください。
また記事で紹介したように、見積書が出なかったり、見積書の内容が曖昧な業者は悪質な不用品回収業者かもしれません。
見積書の知識をつけて、優良な不用品回収業者へ依頼しましょう。