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倉本聰『北海道・富良野からの問いかけ』vol.3

インタビューフロム富良野イン北海道
倉本聰スペシャルインタビュー第三弾 北海道・富良野からの問いかけ
プロフィール
ベストフロム北海道は倉本聰さんの活動を応援します。


感覚的に地球の歴史を把握することができるフィールド。富良野自然塾が引き出す自然な発想力と遊び心とは?

 たおやかな木々とラベンダーの力強い発色に心奪われる、富良野最高の時期の到来。この夏、富良野の地を訪れたなら、ぜひ究極の「心が研ぎ澄まされる瞬間」を楽しんでほしい。それは、「富良野自然塾」フィールド内のさまざまな施設で体験できる。倉本聰さん考案による、地球の歴史が直感的にわかるプログラムが面白い。「ここには1m(直径)の石の地球儀があります。これに対して、月はどこらへんにどのくらいの大きさがあるかって設問を出しますと、昨年テストした際、大学生とか学校の先生方っていうのは、みんなすぐに地球の直径が何mで月との距離がと、そこから計算を始めるんですよ。そうじゃなくて、感覚的に、1mの物に対して33mのところにサッカーボールくらいの物、それが月だと、それから12km離れたところに東京ドームくらいのものがあってそれが太陽。そういう覚え方をしたほうがわかりやすいでしょ?」。学校で学んだ時のことを振り返ると、あまりにもかけ離れた数字の距離感に、イメージをふくらませることができなかった経験が皆さんもあるはず。実際の地を歩き、そのイメージを“感覚的”に把握することができる施設になっている。 「それでもまだキロ数でいくとピンと来ないですよね。そこで富良野自然塾には、『地球の道』という、46億年の地球の歴史を460mに置き換えてずっと歩かせる道があります。つまり、46億年を460mに置き換えると、1mが1,000万年になる。逆に言うと、おおかたの人の一歩は、ほぼ1,000万年の時をまたぐことになるわけです。さらに、感覚的に言うと、460mの中で、「人類ができたのはいつか?」と考えると、現在から500万年、倉本聰氏り0.5m前くらい。さらに、「産業革命はいつか?」なんていったならば、現代から戻ること、たった0.02mmぐらいになるわけです。そういうことを感覚的に知ってもらいたいんです」  そんな感覚と発想力、遊び心も与えてくれるフィールドに、一歩踏み出してみてはいかがだろう。

視覚を封じると、いろんなもの、別の感覚が冴えて表に出てきます。それが人間にとって一番大事なこと

地に足の着いた感覚が目覚めたら、今度は自分が本来持っている「五感」を取り戻してみよう。それを引き出してくれるのが、おがくずなどが敷かれた「裸足の道」だ。「ここでは目隠しをして、最初は手で引いて歩かせるんですけれど、2回目は音で誘導するんです。例えば犬の鳴き声とか、音を聞きながらその道をずっと歩いていくんですね。目で見ている状態とは全然違うんです。結構楽しいですよ。みんな興奮しますね、大の大人まで。『僕を見たまま、今聞こえている音を指で数えてください』と言われて数える。その後に『目を閉じて数えてごらんなさい』って言われると、その数が増えますから。つまり、視覚を封じると、いろんなもの、別の感覚が冴えて表に出てきます。それが大事なんじゃないですか。今、あまりにも目に頼りすぎてるんですよね」。  それは夫婦関係においてもいえることで、相手に目を向けすぎてもいけないと倉本さんは話す。「結婚して年とってくるとね、だんだん相手を見なくなりますよ。別のものを見始めます。見てるものは同じ物、聞いてるものも同じになってきたら、夫婦っていうのはかなりいい関係で進んでるわけだし。見てたってお互いどんどんシワが増えたり、みにくくなってくるわけですから見ないほうがいいんですよ。だから遠視っていうものが、老眼っていうものがあるわけだけど(笑)」。

夏の富良野を旅するなら、ちょっとロングステイ。自転車にのって、美しい麓郷街道の景色に浸る

 北海道・富良野を訪れる人々に持ち帰ってほしいのは、自然によって調和された心と体。そんな時間が過ごせる旅のススメとは? 「旅行っていうのも少し変わりつつあるような気がするんですよね。日本の旅行って、点をいっぱいつないで、いっぱい見て歩くっていうのが多かったじゃないですか。でも、今、僕の周りで増えてきているスタイルが、一つの場所に定着する旅。例えば、1カ所に1週間、というような人が増えてますね。外人がそうですよ。でも、そのスタイルの方が絶対正しいと思う。僕自身も、どこも見ないでホテルでぼけ〜っとしてるのが好きですね。ホテルの近所のカフェに入って、麓郷街道ビール飲んでるっていう。そういうのが一番楽しい。世界の観光地に行くと、日本人ってみんな名所をまわりたがるでしょ。そしてその企画をする旅行代理店は時間が許す限りいっぱい歩かせる。そうすると、バスなんかで点から点だけを移動させちゃうから、通過してる部分っていうのが空白になってしまう。これはもったいないことでしょう。例えば、富良野だと麓郷にいろいろな“北の国から”の遺跡があるので皆さんそこに行くんだけど、あそこはね、“麓郷街道”が一番きれいなんですよ。実はあそこに川が流れていて。でも、そこは通過しちゃう観光客が、ほとんどなわけです。もったいないでしょう?」。  富良野で1週間を過ごすのがお勧めと話す倉本さん。さらに理想的なのは「自転車に乗るのがいいですね。馬が一番いいんだけど、馬は今、富良野にあまりいないですから(笑)。自動車だとどうしてもいい場所を過ぎちゃうんですよ。見逃してしまう。僕なんかも、あっ!と思ったときに止まりゃいいのに、今のなんだっけ、もうすでに遥か先に行ってるっていうことよくありますよ。どうしても気になると戻りますけどね。そう、先を急いじゃうんだ」。  北海道の観光地の、点と点の間にあるもっと魅力的な富良野。それを見逃さないためには、1週間でも足りない。

次回予告
倉本聰スペシャルインタビュー第4弾、 富良野自然塾体験レポートを掲載。富良野塾生お勧めスポットなどもお教えします!



ラベンダー色に染まる富良野ビューポイント6選
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富良野自然塾の森の中を歩いた後は、ラベンダー畑の色鮮やかな風景に浸りましょう! ラベンダーは、例年7月上旬から中旬にかけてが見ごろ。なかには下旬まで咲き誇る場所もあり。オススメの6スポットをピックアップ!
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ラベンダー
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■一輪の丘
中富良野町西1北19
JR中富良野駅より車で約10分、駐車場なし
田園風景とのコントラストが美しい穴場のラベンダー畑。西の高台にポツンと立つ1本のえぞ松の下でひと休み。
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■かなやま湖
南富良野町東鹿越、
JR金山駅から車で約10分、無料駐車場あり
湖の周辺にラベンダーが咲き乱れ、そばにはキャンプ場もあり。さまざなアウトドアプログラムも楽しめる。7月の最終日曜には「かなやま湖々水まつり」を開催。
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■ラベンダーの森
富良野市島の下
JR富良野駅から車で約15分、無料駐車場あり
温泉宿泊施設「ハイランドふらの」前に広がるラベンダー園。温泉も楽しめるので、一石二鳥!
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■深山峠展望台
上富良野町深山峠
JR上富良野駅から車で約10分、無料駐車場あり
上富良野と美瑛の町境に位置する峠(国道273号沿い)。十勝岳連峰が見渡せ、眼下にラベンダーやポピーなど色とりどりの花畑が広がる!
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■ファーム富田
中富良野町北星
JR中富良野駅から車で約6分、無料駐車場あり
富良野エリアで最も有名なラベンダー園。広い園内では、テーマごとにラベンダー関連の商品を販売。ラベンダーソフトクリームもあり!
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■日の出公園町営ラベンダー園
上富良野町東2線北27
JR上富良野駅から徒歩約15分、 無料駐車場あり
見ごろを迎える7月中旬には「かみふらのラベンダーまつり」が開催される。7月下旬くらいまでラベンダーの開花を楽しむことができるお勧めスポット。
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富良野演劇工場
富良野演劇工場

富良野演劇工場
富良野演劇工場。座席と舞台との距離が近く、一体感のあるホール。

日本でも有数の舞台設備を誇る。「間口が12m、奥行きが23mもあるんです。そこまで深い小屋で、舞台の袖も10mずつあるここまでの劇場っていうのは、全国でもなかなかないですよ」。富良野演劇工場ホワイエにて、「倉本聰と富良野塾パネル展」を開催中(8月15日(火)まで)。開塾22年目を迎えた富良野塾内の建築物、塾生活や舞台作品の写真の数々などを展示。富良野観光の途中に、気軽にお立ち寄りを。入場無料。

2000年10月、富良野発文化の発信拠点としてオープン。 収容人数300名。 富良野市中御料 
TEL.0167-39-0333
富良野演劇工場
http://www.furano.ne.jp/engeki/

SMBC環境プログラムCCC 富良野自然塾
2005年、富良野プリンスホテルゴルフコースの一部閉鎖に伴い、そこを昔の森に還す事業とともに、環境教育事業を展開。森で種を採取して育苗し、それを植樹する自然返還プログラム、フィールド内の施設で人間が本来持っている「五感」を蘇らせるさまざまなワークショップを行うなどの環境教育プログラムを用意。 富良野自然塾

問い合わせ・お申し込み 富良野市北の峰町17-51 TEL.0167-22-4019 FAX.0167-22-5385
富良野自然塾
http://furano-shizenjuku.yosanet.com/


この特集・掲載情報は、2006年7月現在のものです。
変更になる場合もありますのでご注意下さい。

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